泣かない赤鬼

　
　　
　　

　
　
　　　　　　　　　

　
　
　　　　　　　女の子が、原チャリを押してたよ。

　　　　　　　奈良の「　前栽　駅　」の　ずーっとっ　ずーっと　南で。

　　　　　　　半キャップのメットを　かぶったまま　真っ赤な顔で。。。

　　　　　　　ガス欠かな？

　　　　　　　僕は帰宅すべく　北上してたんだけど、僕が来た彼女の進む南方向にガソリンスタンド

　　　　　　　なんてあったかなあ。

　　　　　　　すれ違い　通りすぎ　気になって　引き返しぃ　追い抜き・・・声はかけない

　　　　　　　・・・・・・・・・。

　　

　　　　　　　って、僕のスクーターにもガソリンは　わずか。

　　　　　（　ノット携帯世代、臨機応変ブルーカラーなオジサンは、いろんな対処法を思い浮かべる　）

　　　　　　　手っ取り早いのは、彼女にスクーターに乗ってもらって

　　　　　　　僕がプッシュして　並走。。。。。

　　　　　　　俺の背骨が　ソレを許さないだろうね。。。

　　　　　　　しかも、とんでもなく巨漢（・・・女性に対して　漢　？）やん、彼女。

　　　　　　　・・・自ずと　運動神経も、、、

　　　　　　　若年層が信頼する仲間とする　行為だもんな。　

　　　　　　　プッシュ中の　もしもの転倒なんて、厳しすぎる。。。
　　

　　　　　　　俺は家まで、まだ３０キロほど走らねば。。。

　　　　　　　彼女は、僕の前を通り過ぎ　今しがた自販機で購入した飲物を飲みつつ　南へ　と。

　　　　　　　・・・僕は、北へ。

　　　　　　　人に優しくするのは、難しいなぁ。

　　　　　　　青鬼が必要になるよなっ。

　　　　　　　たとえば、僕が、嫁or彼女連れのカップルなら、、、親切の押し売りも和らぐ？

　　　　　　　　　　　　　　　かわいい子供連れなら、、、子供の教育の為でもあると　ごり押し売り！

　　　　　　　　　　　　　　　おっさん連れなら、、、あかんやろ！！　若いイケメンやないと。

　　　　　　　　　　　・・・僕も危うくガス欠するところでしたわ