・・・それは、 鍾馗さん やろがァ

 
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 修学旅行のシーズンの頃、
 
 銀閣寺の参道で仕事をしていた。
 
 いわゆる「工事現場」ってな トコで働く職業で、 当然 参道とはフェンスで隔離されてはいるが、
 
 賑わう 雰囲気は、 現場内にも 伝わるわけで。
 
 
 現場の前のお宅は 2階建て。
 
 純和風の造りで、 2階の屋根(大屋根)と 1階の前面にも屋根(下屋)がある。
 
 
 風水のブーム以降は一般的になったであろうが、京都や奈良では 昔「都」であったためか、
 
 鬼門 が 気にされるように思う。
 
 いや、まあ、他府県でも とくに旧家では 気にして建ててあるだろうけど。
 
 で、 町屋造りが周到された家では、 下屋に 鐘馗(しょうき)さん が 魔除け・鬼門対策として置かれる。
 
 
 現場の向かいのお宅の下屋にも、 鐘馗さんが比叡の方向を凝視して 立っていた。
 
 観光目線である 修学旅行生が、 自ずとソレに気づき「なんぞや!?」と発することもあれば、
 
 ガイド兼ドライバーであるタクシー運転手 (各班に分れてグループ別で行動するのであろう) が、
 
 率先して 担当グループに解説してやることもある。
 
 仕事に勤しみながら、学生と運転手のやりとりが聞こえる。
 
 ふわっ とした、説明だが 他の地方から来た学生である彼ら彼女には 
 
 古くからの文化を 見聞き するには充分だ。
 
 最後には「ふぅ~ん」「へぇ~」などど得心して、銀閣寺への拝観へと 緩やかな坂をのぼっていく。
 
 (働いてる最中なので、のぼってる様子なんぞ 視認してませんがネー)
 
 と、
 
 また違う旅行生グループが 鐘馗さんを発見したようだ。
 
   「あれ!?アレ何?」
 
   「ほんとだ、なにか立ってる」
 
   「どういう意味だろう?」
 
 誰かに 質問 を投げかけるような イントネーションが 会話から 波のように伝わってきた。
 
 おそらく ガイド・運転手 が同行しているのだろう。  さ!!出番だぞ!!運ちゃん!!
 
   「なぁ~、なんやろうなぁ~」 
 
 
 彼らの鬼門は、運転手だった。
 
 
 
 
 
 
 
 普通の観光でも タクシー&ガイド で 京都を廻る お金持ち?を 観光シーズン中には
 
 よく見かける。  旅行者相手に こなれた 運転手の解説は、なかなかのものである。
 
 おう、そんな雑学まで 教えてあげんのん? と 聞き耳に鼻息もあらくなる。ムハー
 
 職業意識の高い運転手に当たれば、 そーとー イイ旅行 になるのではないだろうか。 
 
 
 
 
 
 
 
 投稿写真は屋根に据える鐘馗さんではなく、香里園 成田山に居た デカめの鐘馗さん。
 
 キャノンDPPとエレメンツ10を比べてみたけど・・・タダの純正ソフトの方が勝ち。。。