もうすぐ 15歳
愛犬は14歳で 大きな手術を2回した
法事で 母の実家に行った時
小雨の実家の前で ラブラドールの老犬を散歩させている女性がいた
片方の手に傘
もう片方の手に 後ろ脚のハーネスを
15歳の幸せな犬だった
僕も ハーネスで 自分の犬を 散歩させたいと思った
弱った心臓と腎臓に 躊躇していたが
去年の秋に 手術した
術後 体重が落ちて 体力をもどすのに苦労した
いいえ 体力なんて もう もどらない もう14歳半ばの老犬なのだから
老いて 衰えた
さぞ 手術も こたえただろう
数えきれないくらい通院しする ある日
寝たきりであろう レトリーバーの飼い主と話す
痩せ衰えた 僕の犬を見て 「元気! 元気!」
半年も経たず
2回目は 少し覚悟して 逝ってしまった場合のことも考えた
日曜日の夜の緊急手術に対応していただいた動物病院
待合のスペースは ひっそりとしている
もしもの場合の「すべき事」 を考えると 落ち着いた
桜が いたるところで 満開で
散歩の 街路樹の桜も満開で
このこ は、何回目の全身麻酔だろう
トータルで 何回 手術してるんだろう
この施術そのものは 成功するだろう
手術しなければ死ぬ
成功した手術によるショックで「2代目旅犬」のように 死ぬかもしれない
これから散るであろう 桜の上を 歩く 愛犬の姿
僕のお気に入りの情景
これから散るであろう 満開の桜
前回の術後直後は ふやかしたドライフードを いやがるようになった
今回の術後も そうなるだろう
ロイヤルカナンの退院サポート をヤフーショップで発注した
また
衰えて 痩せちゃって 元気に帰ってきてくれた
数えきれないくらい通院しする ある日
緊急の手術が行われていると
待合が込んでいた
とまっていた診察が うごきだした
診察室の横手から
母と娘とおぼしき方が
そのあとを
両手で こぶりな段ボールを持つ看護師さんが
皆 もともと知ってるんだ
飼い主の年齢がそこそこなら
愛玩動物たちは 先に逝くことを
人は なぜ 自分より先に 死んでしまう犬を 飼うのか
それはね、